こだわり

創業明治 29 年。わが蔵は戦国時代の多くの大名や武将の争奪の的となった石見銀山の玄関口、島根県大田市の中心部に位置しております。当社では良質の酒米はもちろん、特に水にこだわり、雄大な三瓶山の麓から湧き出る伏流水を抗酸化力の高い水にして仕込みに使用しております。

幻の酒米「改良八反流」

『百八十（やおろず）の神々は島根県にある佐香川の近くにお集まりになり、酒を造って百八十日間酒宴を楽しんだ』
出雲国風土記に記されたこの逸話が、島根県が日本酒発祥の地と言われる所以です。日本酒発祥の地である島根県。その地のみで栽培されていた酒米” という特異なルーツは、そんなロマンを抱かせるに十分です。

八反流はおいしいお酒にはなるものの、穂が高く倒れやすく、病気にも弱かったため、徐々に栽培の担い手がいなくなり、いつしか有数の好適米の中から姿を消すことになりました。

そして長い年月を経て、幻の米と言われるようになりましたが、そんな幻の米が幾年もの時を経て、平成7 年、ついに〝改良八反流〟として現代に蘇りました。

12 人の米作り名人の手によって、再び島根の地に姿を現した「改良八反流」を100%使用した純米吟醸酒。メロンや洋ナシのような甘い香りと、柔らかくふくらむ米の旨味、優しい甘さが特徴。

海鮮料理や和食（醤油ベース）、特にさかなの煮つけと相性抜群の一品です。